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トラックドライバーのメンタル面の指導について

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国内貨物の輸送量の90%以上はトラック輸送だといわれます。そんな状況の中、トラックドライバーには運転技術以上に責任感や心構え、マナーといった目に見えない対人関係能力が求められています。ここではそれらをトラックドライバーに身につけてもらうための「精神面の教育」について解説します。

トラックドライバーにはメンタル面の教育が必要不可欠

トラックドライバーに対する教育において最も重要なのは安全教育です。そこには荷物を積載し、重心が高くなるトラックならではの安全運転技術も含まれています。 しかし、その前提としてまず徹底すべきなのは、実はトラックドライバーのメンタル面の教育です。特に近年、注目されているのは、業務に対する使命感や心構えといった、目に見えるものとしてはなかなか表現しづらいメンタル面の健全性だといわれています。 それらをどのようにして教育していくかは、今後のトラック運送業界をより良い方向へ導くための最大の課題であるともいえるでしょう。

メンタル面を教育する際に押さえておくべきポイントとは?

ではメンタル面の教育を行うにはどのようなことに注意すればよいのか、そのポイントをご案内します。

トラックドライバーの使命を伝える

メンタル面の教育で効果的なのは、禁止事項を押し付けることではありません。トラックドライバーが自発的に安全運転を心がけ、健康管理にも気を遣うようになるような、健全なモチベーションを与えることです。 そもそもトラックドライバーは高度に整備された日本の物流、輸送サービスを根幹で支える人材です。平常時の企業活動や一般の人々の生活に寄与しているだけでなく、災害時には物資を運ぶことで被災者や被災地の支援という役割も果たします。トラック運送業自体が水道、電気、ガスなどと同じライフラインのひとつであるといっても過言ではありません。 トラックドライバーに、自分たちの使命にはどのようなものがあるのかを伝えること、そして仕事に誇りを持ってもらうことがメンタル面での教育の第一歩となるでしょう。

トラックの事故事例を伝える

事業用トラックの人身事故例をみると、大型車ほど死亡事故につながりやすい傾向にあることがわかります。トラックが起こす可能性のある事故とはどのようなものなのか、それはどうすれば未然に防げるのかを、実例を示しながら伝えましょう。ベテランドライバーによる体験談なども説得力があります。 事故を未然に防ぐためには、運転技術はもちろんドライバー自身の健康状態や安全に対する意識も非常に大きな要素となります。ドライバー一人ひとりが、「絶対に交通事故を起こさない」という信念を持つよう指導することが重要です。

企業を背負って運転している事を伝える

トラックドライバーはいわば運送業者の看板を背負って街や全国を走行しているようなものです。交通ルールは当然のこと、交通マナーや接客マナーにも十分気をつける必要があることを伝えましょう。利用者から見れば、積み荷の扱い方、集配時間の遅れ、身なりや服装、態度や言葉遣いなどは非常に気になるものです。 また、トラックは車体が大きく威圧感があるために、走行中の運転マナーが少しでも悪ければすぐに目立ってしまいます。ほかのドライバーや歩行者からひんしゅくを買ったり、迷惑をかけたりすることがないよう、走行マナーについても十分に注意をしなければなりません。そのための教育も徹底するべきでしょう。 トラックドライバーが本当の意味でプロドライバーであるためには、モチベーション、心構え、安全意識、マナー、規律といったものが必要不可欠です。こうしたことをしっかりと伝えるには、期間を設けた新人教育や従業員教育、のみならず、普段の点呼時や朝礼にも伝えていくことが大切です。 また、従業員やドライバー同士が常に声かけをし合い、お互いの気持ちを引き締めていくこと、そうした職場環境にしていくことも、メンタル面での教育に役立つでしょう。

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